初めてのウクレレ選びの際に、多くの方が悩むのが「どのタイプのウクレレを選ぶべきか?」です。
一般的なウクレレには、小さい方から、
- ソプラノ・ウクレレ
- コンサート・ウクレレ
- テナー・ウクレレ
があるのですが、個人的には、初めてのウクレレ選びはコンサート・ウクレレ一択で良いと思っています。
今回は、その理由について書いていきたいと思います。
一番一般的なソプラノ・ウクレレの長所と短所
まず、ウクレレといえばイメージするであろう、一番小さいソプラノ・ウクレレですが、
- 小さくて持ち運びが楽
- 最もウクレレらしい音色
- 種類も豊富で値段も安い
という長所があります。
但し、楽器は小さくなればなるほど音程がシビアになる傾向がありますので、そこそこちゃんとした楽器であったとしても、ソプラノ・ウクレレは、どうしても音痴になってしまいます。
凄く上手い人なら、良く弾く場所でチューニングを合わせて、あとは左手の押さえ方で調整する等をするのですが、こういうのは初心者では絶対に無理です。
また、フレットの間隔が狭くなるので、ハイポジションに行くに従ってきれいな音を出しにくくなりますし、押さえにくくもなってきます。
これも、上達すればコツがあるのですが、初心者の場合めげてしまう可能性があります。
上手い人っぽくてかっこいいテナー・ウクレレの長所と短所
次に、ジェイク・シマブクロ等のスーパーテクニック・ウクレレプレイヤーご用達のテナーウクレレですが、音程がしっかりしてて、音の伸びも良いのでソロ・プレイ等に向いてはいるのですが、
- 大きくて気軽に持ち運べない
- 音色がギター的になって、ウクレレっぽさが希薄になる
- 弦の張りもきついので、特に女性の場合手が痛くなる可能性がある
- まだ一般的ではないので、値段が高い
という短所があります。
そこで、コンサート・ウクレレ!
この中でコンサート・ウクレレなのですが、『消去法的に』というのではなく、『両者の良いとこどり』的観点から良い感じになってきます。
- ソプラノよりちょっと大きいけど、まだまだ可愛い大きさ
- ソプラノよりも若干ギターよりだけれども、十分にウクレレな音色
- 若干大きくなることで、音程も随分安定してくるし、ハイポジションできれいに音を出すのもやりやすい
と、実にバランスの取れたポジションにいるのです。
そしてお値段の方も、私がウクレレを始めたころ(25年くらい前)には、正直一般的ではなかったので、値段がぐっと跳ね上がったのですが、最近はソプラノとの価格差が随分縮小してきていますし、安価なウクレレ(俗にいう中華レレ)の質も上がってきていて、1万円前後で相当に質の良いものが入手できます。
ということで、初心者の方は老若男女問わず、最初の一本はコンサート・ウクレレ一択でOKです。
ちなみにですが、ソプラノウクレレに、コンサートのネックを付けたもの(ソプラノ・ロングネック)や、ソプラノとコンサートの中間的なサイズのウクレレも有ります。
ただ、いずれもニッチ商品なので、出ている製品数が少なく、安価で高品質なものを選ぶのは難しいのが現状です。
この記事のまとめ
この記事では、最初のウクレレ選びで悩みがちな「どのタイプのウクレレを選ぶか?」という点について、「初心者ならコンサート・ウクレレ一択で良い!」という事を、理由を交えて書かせていただきました。
というわけで、最初の一本のおすすめ機種等に入っていきたいところですが…そこそこのボリュームになりましたので、それは改めてという事で。
それでは今回はこのあたりで!
おまけ:楽しいウクレレ動画
Ukulele Orchestra of Great Britainという、ウクレレで色んな曲をやるなかなかに面白いバンド(?)です。
上記の動画では、元祖ヴィジュアル系バンド(?)キュアーのThe Lovecatsをやっています。気に入った方は、以下で原曲との比較もどうぞ!
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