前回記事ではメジャートライアドの基本形を取り上げましたが、今回はマイナートライアドの基本形に行きたいと思います。
尚、この記事は、以下の過去記事を前提にしますので、これらを未読の方は、まずはこちらからお願いします。
ウクレレでのマイナートライアドの基本形
完全四度とレギュラーチューニングでのマイナートライアド基本形
まずは、仮想指板(全ての弦を完全四度でチューニングした指板)でCマイナートライアドの基本形(Ⅰ-m3-5と順次積んでいく形)を見てみますと、以下の左図の通りとなります。
(当たり前では有りますが)メジャートライアドの3度の音を半音下たものです。
レギュラーチューニングへのコンバートが、上の図右側です。指板の2弦・1弦部分をズルっと下げるイメージにも、だいぶん慣れてきたのではないでしょうか?
4弦・3弦の音を覚えていて(覚え方は過去記事:ウクレレの指板上の音を2か月で無理なく覚える方法をご参照ください)、ここまでの内容を身に着けてしまえば、メジャートライアド・マイナートライアドは全部自分で作れることになります。
もちろん、今の状態では、実際に曲の伴奏等をするには、ちょっと指板上をあっちこっちに移動する必要が有るので、転回系も身に着けた方が良いのですが、ここまででも十分な進歩ではないでしょうか?
もうちょっと深めると…
以上の内容をもう少し深めるために周辺の音も見てみましょう。
ここの内容も、ほとんどメジャートライアドで書いたことと重複するのですが…
◆4弦スタートのパターン
4弦からスタートするパターンは、2弦(5度の音)の右隣(1弦)にルートが有ります。
ここまで一緒に弾く前提で、4弦2フレット(Aの音)から始めますと…コードブックでAmのコードとして乗っかっている形になります。
尚、ハイGチューニングですと、4・3・2弦を弾いても、3・2・1弦を弾いても、同じ音になります。
◆3弦スタートのパターン
3弦からスタートするパターンは、3弦(ルート)の左隣(4弦)に5度が有ります。
ここまで一緒に弾く前提で、3弦2フレット(Dの音)から始めますと…コードブックでDmのコードとして乗っかっている形になります。
メジャートライアドでも書きましたが、このDmコードの形は5度が重複しているので、4・3・2弦のみか3・2・1弦のみ(ハイGだと、どちらも同じ音になります)を弾く方がバランスが良いですね。
◆2弦スタート
2弦スタートだと、弦が足らないのでトライアドコードが作れません…が、5度の音は極論無くても成立するので、この2音でもトライアドコードが感じられます。
この記事のまとめ
今回は、マイナートライアドの基本形を取り上げました。
実際にウクレレを弾きつつ試してみると、前回のメジャートライアドの応用の部分も多く、随分楽にクリアできたのではないかと思います。
この後、メジャー・マイナーの転回系やセブンスコードの記事も書いていく予定ですが、これも既出の内容+ちょっとした応用でクリアできます。
ですので是非是非、色んなメジャートライアド(基本形)・マイナートライアド(基本形)をご自身で作ってみて、定着させてみてください。
⇒実践編3:転回形は、『5度の隣にルート』でほぼOK(メジャー第1転回形編)
おまけ:楽しいウクレレ動画
TinyTim(タイニー・ティム)は、アメリカの歌手というか…『キモい系の芸人』みたいな立ち位置でしょうか?
ただ、アメリカ人にウクレレを見せたら、まずはこの人のこの曲が思い浮かぶみたいです。
ちなみに遠藤賢司氏のウクレレ弾き語りは、タイニー・ティムの影響を強く受けてると、どこかのインタビューで読みました。
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